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コラーゲン合成作用

年齢を重ねると、真皮のコラーゲンの量が減ります。コラーゲン繊維を網状に張り巡らせることで皮膚の弾力を保っているので、コラーゲンの量が減れば弾力はなくなり、たるみやシワの原因になります。また、コラーゲン繊維が傷ついて、切れ切れになると、やはり表皮を支えきれずに基底膜がたわんでシワができます。

コラーゲンはたんぱく質の一種。人体のコラーゲンは、30種類以上もあるといわれ、それぞれⅠ型、Ⅱ型と数字がつけられています。皮膚、とくに基底膜に関係するのはⅣ型とⅦ型のコラーゲンで、これらが基底膜の骨格となり、表皮と真皮のコミュニケーションを安定させています。

真皮では、コラーゲンが合成と分解をくりかえしながら入れ替わり、つねに新しいコラーゲンが表皮を支えています。そして、コラーゲン分解をおこなうのが、コラゲナーゼ(コラーゲン分解酵素)です。コラーゲンは3本の繊維からなる三重らせん構造で、ふつうのたんぱく質分解酵素では壊せません。しかし、コラゲナーゼはこの3本をいっぺんに切ってしまいます。

コラーゲンは化粧品にもよく入れられますが、これは保湿効果を狙ったものです。コラーゲン分子は水をたくさん吸着できる性質・形状をしています。そして、コラーゲンの分子量は30万と大きいので、皮膚のバリアを突破して真皮まで浸透させるのは、まず不可能。化粧品の成分で入れたコラーゲンが、そのまま体内のコラーゲンとして働くことはないですし、飲料として摂取しても体内でアミノ酸に分解されるため期待する効果は得られないでしょう。したがって、化粧品でコラーゲンに働きかける場合は、その合成を促進する成分を配合していないと意味はないのです。

以下は、効果的なコラーゲン合成作用成分です。


・ ビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルナトリウム/リン酸アスコルビルマグネシウム/テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)

ビタミンCには、必要以上に活性化したコラゲナーゼの働きをおさえ、コラーゲンの分解を食い止める作用があります。加えて、皮膚の細胞に働きかけて、コラーゲン合成を促す作用ももっています。ビタミンCは、コラーゲンの分解と合成のどちらにも対応できる非常に優秀な成分です。ビタミンCは、安定性や浸透性をよくするために、たいてい誘導体の形で化粧品に配合されています。誘導体には、水溶性と油溶性の2種類があり、水溶性の場合は{リン酸アスコルビルナトリウム}や{リン酸アスコルビルマグネシム}、油溶性の場合は「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」と表示されています。

・スターフルーツ葉エキス(ゴレンシ葉エキス)

スターフルーツは熱帯アジアでとれる酸味のある果実で断面がその名のとおり星形なのが特徴です。食用にするのは果実のほう ですが、実は葉にも酸味があり、農作業中の人が口に含んで喉の渇きを癒したりします。この葉から抽出したエキスには、コラーゲンを生成したりコラーゲンの変質を抑制したりする働きがあるといわれています。また、活性酸素の発生を阻害する作用もあるコラーゲン量を保つことで新陳代謝を正常にして肌にハリをもたらし、またシワ・たるみの発生を防ぎます。活性酸素を分解することで肌の健康を維持する作用も期待されています。