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スキンケアの海洋深層水、イオン水などは肌にいい?

スキンケア製品の成分表示を見ると、たいてい一番最初かその次に水があります。ご存知のように、成分表示は含有量の多い順ですので、化粧品に占める水の割合は非常に多いわけです。一般的に、化粧品に使われる水は精製水、浄水です。精製水は薬局でも簡単に入手でき、手作り化粧品に使われます。

最近では、海洋深層水やイオン水などを使い、成分表示に「水(海洋深層水)」などと表示する製品が発売されはじめました。

水そのものがもつ効果に関しては、まだ科学的な証明が難しく、不明な点が少なくありません。よく飲まれているミネラルウォーターもふつうの井戸水となんら大差がないものも少なくありません。たとえばバナジウム入りの水を挙げてみましょう。バナジウムは花崗岩などに含まれる鉱物で、そこを通った水にはバナジウムが必ず含まれます。バナジウムはある一定の濃度を摂取すれば、血糖値を下げる効果がたしかに認められています。ただし、富士山の湧き水や南アルプスの水に含まれるバナジウムの量がずば抜けて多いわけではありません。しかも、ミネラルウォーターに含まれる程度の濃度の水を飲んで血糖値を200から110くらいに下げようとするなら、2リットルのペットボトルをそれこそ富士山の高さまで積むくらいの量を毎日飲んでも足りません。

海洋深層水も人気ですが、これは海の深いところ(水深200メートル以下)から採取した水を指します。海水をそのまま飲むわけにはいかないので、ろ過して純水にします。このろ過によってミネラルも取り除かれてしまうため、あとで人工的にマグネシウムなどを添加して飲料水にするのです。

化粧品には、様々な成分を入れるので、複数の物質が混ざったときに、水の特徴が他の成分を邪魔をしないことが重要です。また、仮に特別な水を配合しても、様々な成分を混ぜているうちに、その水が持つ有効性が消えてしまう可能性も高いのです。ですから、スキンケアで使用する水は不純物をふくまない「H2O」が適しています。スキンケアを選ぶときは総合的な効果で判断すべきでしょう。